藤井聡太を天才将棋棋士に育んだ、幼少期の教育と子供時代に遊んだおもちゃ

将棋界において数々の最年少記録を更新し、圧倒的な強さを誇る、将棋棋士・藤井聡太(ふじいそうた)さん。

インタビューなどでの聡明な受け答えから、強い精神力、高い語彙力、その言葉選びから人を思いやる優しさがにじみ出ていますが、時折みせるおちゃめな一面も魅力です。

そんな彼は、幼少期にどんなおもちゃで遊び、どんな教育を受けてきたのでしょうか。

まずは年表でみてみましょう!

3歳
知育玩具「キュボロ」を祖母からもらう
モンテッソーリ教育「雪の聖母幼稚園」へ入園
3-4歳
「ハートバッグ」作りに熱中
5歳
将棋との出会い。「スタディ将棋」を祖母からもらい、地元の将棋教室に入会。
将棋のルールを用いたパズル「詰将棋」もはじめる
小学校
瀬戸市立效範(こうはん)小学校 入学
「東海研修会」入会
小学2年
ネット将棋をはじめる
小学4年
プロ棋士養成機関「奨励会」入会
中学校
名古屋大学教育学部附属中学校 入学
中学2年
最年少プロデビュー
高校
名古屋大学教育学部附属高等学校 進学
高校2年
「将棋に専念したい気持ちが強く」なり、高校を自主退学
目次

将棋との出会いは、5歳で祖母に買ってもらった「スタディ将棋」

5歳のとき、隣に住む母方の祖母に買ってもらった「スタディ将棋」が、将棋との出会い。
最初は祖母が、次に将棋がさせる祖父が相手をしたものの、すぐに歯が立たなくなり、半年後には地元の将棋教室「ふみもと子供将棋教室」に入会しました。

3歳のときに出会った、積み木を組み合わせてビー玉の通り道をつくる、スイスの木製おもちゃキュボロ(CUBORO)も、実はこの祖母からのもの!
空間認識能力、論理的思考力、集中力、直観力、創造力などが自然と身につくといわれ、スイスの小学校では授業にも取り入れられているというこのキュボロ。
対象年齢は5歳以上ですが、3歳の藤井くんは一番高いところで4段も積み重ねて遊んでいました。

子育てのモットーは「集中しているときは止めない、好きなことを妨げない」

3歳で「キュボロ」、5歳で「スタディ将棋」に出会い、のめりこんでいった藤井くん。
ご両親(大手住宅機器メーカー勤務の父、専業主婦の母)はどう接していたかというと……

子どもには子どもの時間がある。大人はそこに立ち入ってはいけない。

をモットーに、集中しているときは区切りがつくまで声をかけず、好きなことを妨げませんでした。

また、気持ちを素直に表現できるように、床にひっくり返るほど泣いてしまっても、気が済むまで泣かせていたそう。

そんな藤井家の子供本来の力を信じ、尊重する姿勢は、モンテッソーリ教育の

子どもには、自分を育てる力が備わっている

にも通じるものがあるようです。

モンテッソーリ教育の幼稚園で、「ハートバッグ」づくりに夢中に

3歳のときに入園したのは、モンテッソーリ教育がおこなわれている「雪の聖母幼稚園」。

モンテッソーリ教育とは、医師であり教育家だったマリア・モンテッソーリ博士が19世紀にイタリアで考案した、

モンテッソーリ教育は、教師(大人)の価値観で一方的に教え込もうとするのではなく、子どもの興味や発達段階を正しく理解し、子どもが触ってみたい、やってみたいと思う環境を適切に用意し、その環境と子どもを「提示」などによって結びつけ、子どもの自発的活動を促す

日本モンテッソーリ教育綜合研究所

という、マイクロソフト創業者 ビル・ゲイツ氏や元アメリカ大統領 バラク・オバマ氏も受けた教育法。

ここで出会って、毎日毎日作り続けたのが、「ハートバッグ」でした。

「ハートバッグ」とは、好きな色の色画用紙を切って、格子状に組み上げ、ハート形のバッグ状に仕上げる、という「お仕事」。
※モンテッソーリ教育では、普段の活動や遊びを「お仕事」と呼びます。
色の組み合わせを考えたり、指先を使うことで、脳をたくさん使います。

取り組む年齢の目安が5歳から、とされているこのハートバッグに3歳でハマり、毎日大量に作って家に持ち帰り、その数は100個にも及びました。

将棋、鉄道、読書、メイクテン……夢中になったらドブに落ちる⁉

ハートバッグづくりに代表されるように、夢中になったらとことん、の藤井少年。

小学生のときには、将棋のことを考えていたら……トブに落ちてしまった、なんてエピソードも。

他にも夢中になったものには、こんなものがありました。

メイクテン

4つの数字に「+-×÷」を組み合わせて「10」をつくるゲーム。
小学生の頃、家族で車でおでかけするたびに周りの車のナンバープレートで遊んでいました。

家にあった「四則演算パズル」もたくさん解いていたそう!

迷路づくり

幼稚園時代には、迷路づくりにも熱中。
新聞の折り込み広告の裏面いっぱいに、何時間も集中して描いていました。

読書

幼い頃から本が大好き。祖母に日本昔話や童話を読み聞かせてもらい、幼稚園の頃までは電車や食べ物の絵本を。
小学校低学年は『スマーフ』シリーズや、『タンタンの冒険』シリーズなどを読み、小学校6年生では、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』(全8巻)を全巻読破するほどに。

木登り

自宅の庭にあるクロガネモチの木によく登っていた、という木登り好き。
実は活発で、50メートル走自己ベストは6秒8という俊足。

鉄道

幼い頃はプラレールを部屋全面に広げて遊んだり、祖母と近所の踏切で電車を待ち続けたり……。
そして大人になった今も、大の電車好きは継続中!
将棋と出合わなかったら、「電車の運転士になりたいと思っていました」と語るほど。

将棋棋士・藤井聡太を育んだ「環境を与える」。そして「見守る」ということ

5歳での将棋との出会いをはじめ、たくさんの熱中するものに出会った藤井少年は、その後も家族に見守られ、環境を与えられながら成長し、将棋の世界で快進撃を続けています。

そんな天才将棋棋士の誕生には、

自分は遊びに集中させてもらったり、悔し泣きをしていても温かく見守ってもらえたりなど、環境が整っていて、恵まれていたのかなと思います。

藤井聡太✖丹羽宇一郎「藤井聡太という天才を作った家庭環境・幼少期からの習慣」

という本人の言葉にもあるように、幼少期からの

  • 遊び(知育玩具)→3歳でキュボロ、5歳で将棋
  • 教育→子どもの自発的活動を促す「モンテッソーリ教育
  • 環境→好きなことを妨げず、夢中になっているものは応援する

がありました!

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