AIと一緒に学ぼう! 子供の探求心を刺激する、新時代の学習法

子供にChatGPTなどの生成AIを「使ってみたい!」と言われたら、どうしますか?
使わせてみますか?

上手に活用すれば、子供の探求心を刺激し、「もっと知りたい!」「もっと学びたい!」という気持ちがぐんぐん芽生え、子供にとっても最強の学習サポートツールになり得ます。

でも使い方を間違えれば、AIが創り出した誤った情報を信じてしまったり、AIに依存して自分で考えたり想像する機会が減ってしまうこともあるかもしれません。

子供が生成AIを使うにあたって重要なのは、保護者(親)が正しい使用方法を理解し、子供にそれを教えること!

この記事では、おもに文章を生成する対話型AI「ChatGPT」に焦点をあて、

  • ChatGPTの得意なこと、不得意なこと
  • ChatGPTの年齢制限と子供が使用する際の注意点
  • 具体的な活用方法(質問と回答例)

などをご紹介します。

目次

ChatGPTで何ができる?

ChatGPTは、OpenAIによって開発された高度な人工知能で、入力した問いや言葉に対して、人間が理解できる文章で答えを返してくれる、対話型の生成AIです。

大量のデータから学習をおこなっているので、回答できる範囲はとても広く、一般的な質問はもちろん、英語の学習、学問的な問いに対する答え、プログラミングまで、子供たちの学習の補助ツールとして活用することができます。
ただし、現時点(2023年7月7日)で学習済のデータの最終更新が2021年9月なので、最新の情報提供ができません。
また、誤った情報を回答することも多くあります。

旧バージョンのChatGPT-3.5と、理解力や対話能力が大幅に向上した最新版のChatGPT-4があり、ChatGPT-3.5は無料で利用可能。
無料利用の場合、回数や文字数制限がある、商用利用ができないなどの制限がありますが、子供が学習補助ツールとして使用する分には、無料版で事足りるかもしれません。

ChatGPTが得意なこと
  • テキスト&文章生成
  • プログラミングのヒントなど具体的な課題解決
  • 多様なトピックについての情報提供
ChatGPTが苦手なこと
  • 最新情報の提供
  • 出典の明記
  • 特定のWebサイトの参照(スクレイピングはできません)
  • 画像生成

小学生など子供がChatGPTをつかっていいの?

ChatGPTは18歳以上を対象としていますが、厳格な制限はなく、小学生でも利用可能です。

ただし、利用方法によっては、子供によくない影響を与える可能性も否定できません。
まずは保護者がChatGPTのメリット・デメリットを理解したうえで、利用してよいかを判断しましょう。
そのうえで、利用方法をきちんと教え、家庭ごとに一定の制限やガイドライン、約束事を子供と決めることが重要です。

なお、学校など教育現場における生成AIの利用については、2023年7月4日に文部科学省が暫定でのガイドラインを発表しています。
「読書感想⽂や⽇記、レポートなどをそのまま⾃⼰の成果物として」提出することは推奨されないため、家庭での利用にあたっても注意が必要です。

以下は子供にChatGPTの使用を許可する場合に、子供に伝えておくとよい内容の一例です。
各ご家庭で、子供にあった約束事を作ってみましょう。

ChatGPT利用にあたっての約束事例
  • 回答は誤っている可能性がある。うのみにせず、必ず自分自身で事実確認をすること
  • 回答をそのまま(丸っとコピーをして)、自分の成果物としない。参考資料の1つとして参照すること
  • アイディアを0から求めるのではなく、アイディアを膨らませる補助ツールとして使うこと

どんな使い方がいい? ChatGPTを活用してみよう!

では実際に、どんな質問をするとどんな回答が返ってくるのでしょうか。

子供がChatGPTを使う場合の、質問例をいくつかご紹介します!

まずは一緒に実際にChatGPTに入力してみながら、使ってみてはいかがでしょうか。
※回答は例です。質問するたびに出力される回答は変わってきます

学問的(科学や歴史、算数など)疑問をなげかけてみる

なぜ地球は丸いの?

地球は丸い(正確にはジオイド形状)なのは、重力の影響によります。地球は自身の中心に向かって全ての方向に重力が等しく作用するため、形は可能な限り均等になります。これが丸い形状を生み出します。

回答がわかりづらい場合は、自分が小学生であるこをと伝えると、
理解しやすい回答がでてくるかもしれません。

私は小学3年生です。「なぜ地球は丸いの?」かを知りたいので、わかりやすく教えてください。

もちろんです、小学3年生のあなたにもわかりやすく説明しますね。

地球が丸いのは、地球の中心から地表面へ向かって引っ張る力、これを「重力」と言いますが、この重力が全方向に均等に働くからです。どこから見ても、地球の中心へ向かって重力が引っ張っているので、地球は球体、つまり丸い形になります。

ちょっとした例え話で説明すると、想像してみてください。ボールの表面に小さなミミズがいて、それぞれがボールの中心に向かって引っ張っているとします。全てのミミズが同じ力で引っ張ると、ボールはどこから見ても同じように見えますよね。それと同じように、地球上の全ての場所から地球の中心に向かって同じように引っ張る力(これが重力です)が働くから、地球は丸い形になるのです。

なお、正確には地球は完全な球体ではなく、「回転楕円体」または「ジオイド」と呼ばれる形状をしています。これは地球が自転することで赤道部が少しふくらむためです。でも、遠くから見ると地球は丸く見えますね。

これで「なぜ地球は丸いの?」がわかりましたか?

アイディアをブラッシュアップする

手でもたなくていい傘をつくりたい。頭につけるのはどうだろう? 他にどこかつけられるところや、からだにつける以外でもなにか方法はあるかな?

傘を手で持たないで済むようなアイディアはとても興味深いですね!頭につける以外で考えられるアイディアについて考えてみましょう。

背中に取り付ける:
バックパックのように背中に取り付けることで手を使わなくても雨から身を守ることができるかもしれません。背中の部分が展開して傘になるようなデザインにすることで、使用しないときは邪魔にならず、必要なときには素早く展開できると良いでしょう。
肩に装着する:
肩に装着するタイプの傘も考えられます。一種のハーネスに取り付けられた傘が、雨が降ると自動的に開くような仕組みになっていると便利かもしれません。
ドローンによる傘:
手や体につけないという観点からは、雨が降ると自動的に飛んできて上空で雨を防いでくれるドローンを使った傘も面白いかもしれません。ただし、電池の寿命や風の影響、他のドローンや鳥との衝突を防ぐ方法など、さまざまな課題を解決する必要があります。
特殊素材による防雨服:
完全防水でありながら通気性が良く、軽量でコンパクトに折りたたむことができる特殊素材を使った防雨服も一つの解決策になるかもしれません。これならば、傘を開く必要がなく、雨の日でも自由に動き回ることができます。

これらのアイディアを元に、あなた自身のニーズに最適なソリューションを探してみてください!

作りたいものを最初に自分で考えて、
それをブラッシュアップするための追加アイディアを考えてもらいましょう!
自分では思いつかないようなアイディアを出してくれることもあります。

でも、うのみにする必要はありません。

英会話の相手として活用

「こんにちは」は英語でなんて言いますか?

「こんにちは」は英語で「Hello」と言います。

シンプルに単語を聞いてみるのもあり!
翻訳をお願いするという使い方もあります。

英語で自己紹介はどうやってしますか?

素晴らしい質問ですね!次のように言うことができます。
「Hello, my name is [あなたの名前]. I am [あなたの年齢] years old. I live in [あなたの住む都市]. My hobby is [あなたの趣味].」

「趣味」部分に入れる英語を具体的に知りたい場合は
「サッカーをすること」を英語でなんていう?など追加で聞いてみましょう。

英語で私の好きなアニメについて話しませんか?

Of course! Tell me, what’s your favorite cartoon? Why do you like it? What’s your favorite episode?

会話をしたいと伝えると、英語で質問をしてくれたりも!

子供の探求心を刺激する、新時代のAI活用学習法 まとめ

ChatGPTなどの生成AIは、子供の学びの可能性を大きく広げてくれる優秀な補助ツール。

ただし、間違った使い方をすれば、誤った情報を身につけてしまったり、考えること、想像することが減ってしまう危険性もあります。

AIを最大限活用するためには、まずは保護者が正しリテラシーをもつこと。
それを子供に適切に教えることが必要です。

「AIを使ってみたい」と子供に言われたら、まずは一緒に使ってみるところからスタートしてはいかがでしょうか。

そして使いながら、主体はあくまでも子供自身であること。
AIは知識やアイディアを補うための相棒として、「自分が使いこなす」視点を忘れないこと、を伝えていきましょう。

AIを使いこなすことは、これからを生き抜くうえでの必須スキル。
上手に使いこなしながら、子どもが最大限にその利点を活用できるようサポートしていきたいですよね!


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