左利きって天才肌? アインシュタインもダ・ヴィンチも。そもそも矯正って……必要?

子どもが「左利きかも!?」と思ったとき、芸術肌なのかも! でも将来的に困ることがあるとしたら直したほうがいい?など、いろいろと疑問に思うことも多いと思います。

そこでこちらの記事では、左利きが決まるタイミングや、左利きによるメリット・デメリット、また有名な左利きの人物についても触れながら、左利きについてご紹介していきたいと思います。

とくに子どもが左利きかも、実際に子どもが左利き、という方にとっての情報が詰まっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

そもそも利き手ってなんでしょう?

利き手とは、手先を器用に使い分けることができる手のことです。
右利きが世間で一般的ですが、約10%の人が左利きで、世界的にも多くの人が左利きです。

うちの子は左利き? 右利き? 利き手が決まる年齢

子供の利き手は、通常は3歳から5歳の間に確立されます。
この時期までに、ほとんどの子供は右利きか左利きかを自然に示し始めますが、完全に確立するまでには時間がかかることがあります。

幼児期の最初の数年間、子供たちは両手を使って物を掴んだり、描いたりすることが一般的です。
この時期には、利き手を確立するための訓練が必要ではありません。
子供たちは自然に利き手を選び、両手を使う習慣が徐々に減っていきます。

利き手が決まるのは、遺伝的な要素もありますが、環境的な要因によっても左右されます。

不便&困ることがある!? 左利きのメリット・デメリット

左利きのメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 芸術や音楽などの創造的な分野で才能を発揮しやすい。
  • スポーツで右利きとは異なるプレースタイルを持つことで、相手に戦略的なアドバンテージを取りやすい。
  • 頭脳的な作業において、右脳と左脳のバランスが良く、創造性を高める効果があるとされる。

一方、左利きのデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 手書きの字が汚くなる可能性
    日本語は右から左に書くという習慣があるため、左利きの人は右利きの人と比べて字が乱れがちです。また、紙に手が触れている場所が左右逆になるため、書く場所をずらすことによって汚さを防ぐことができますが、それでも完璧にはなりません。
  • 右利き用の道具が多い
    スキャナーやカメラ、ノートパソコンのマウス、電動工具など、多くの道具は右利き用に作られています。左利きの人はこれらの道具を使う時、不便を強いられることがあります。
  • 車の運転がしにくい
    車の運転は右手でシフトレバーを操作することが多く、左利きの人にとっては不自然な操作になる場合があります。また、左利きの人が運転席に座ると、右側からの視界が狭く感じることもあります。
  • グローブや楽器の選択肢が限られる
    野球やサッカーなどのスポーツでグローブを使う場合、右利き用と左利き用があります。しかし、左利き用のグローブは種類が少なく、手に合わないものが多いです。また、楽器を演奏する場合も、右利き用と左利き用がありますが、左利き用の楽器は少なく、値段も高い傾向にあります。

芸術肌ってホント? 左利きが強い分野

左利きは創造的な分野に強い、と考えられることが多いです。
実際に、音楽、絵画、彫刻、演劇、小説、詩など、芸術分野に左利きの有名人が多いことが知られています。

また、スポーツでも左利きの選手が活躍しています。
野球やゴルフなどでは、左利きの選手が特に注目されることがあります。
野球では、左投手は右打者にとって球が見づらく、変化球が打ちにくいとされています。
一方で、ゴルフでは左利きの選手が右利きの選手と違うプレースタイルを持っているため、それが利点になっているとされています。

あの人も左利き! 左利きの歴史的有名人たち

歴史上には、多くの有名な左利きの人物がいます。
たとえば……

  • レオナルド・ダ・ヴィンチ
    美術家、発明家、科学者など多彩な分野で活躍し、人類史上最も偉大な天才と称される人物。左利きであったことが知られています。
  • アルベルト・アインシュタイン
    物理学者として知られる天才科学者。左利きであったことが知られています。
  • ナポレオン・ボナパルト
    フランス革命期に活躍し、フランス帝国を築いた政治家・軍人。左利きであったことが知られています。
  • ジミ・ヘンドリックス
    ロックギタリストの巨匠。左利きであったことが知られています。

他にも、哲学者のアリストテレス、そして、エジソン、ダーウィンなどの「天才」と呼ばれる偉人たち。
また、モーツァルトやピカソなどの世界的に有名な芸術家。最近では、実業家のビル・ゲイツやオバマ元米国大統領なども左利きです。

大人になってから困る? 矯正する必要はある?

一般的に、左利きを矯正する必要はありません。

でも実際には多くの左利きの人が、右利きが当たり前とされる環境で育ったため、右利きとして行動していることがあります。
右利きのほうが、環境や道具面から、いろいろと便利なのも事実です。

そのため、左利きの子どもが自分の利き手である左手を自然に使うことができるように環境を整えることは大切です。
学校や家庭において、左利きに適した教材や道具を用意することが望ましいです。
また、子ども自身に「左利きであることは素晴らしいことだ」とポジティブな意識を持たせることも大切。

左利きであることが不便である場合、左手を使えるように矯正する方法もありますが、本人の意思にもとづいて決めていくのがよいかもしれません。
矯正することでストレスを抱えることもあるため、自然な利き手である左手を活用できる環境を整えることもまずは考えてあげるのがよさそうです。

便利アイテムたくさん! 不便は道具で解決しよう!

左利きであることが不便な場合、専用の道具やアイテムを使うことで解決することができます。
いまは左利きに便利なアイテムもたくさんあります!

  • 左利き用のハサミ
    普通のハサミは左手で使うと上手く切れないことが多いため、左手用のハサミを使用すると切りやすくなります。
  • 左利き用のボールペン
    ボールペンは回転するとインクが出るため、左利きで使用すると手がインクで汚れてしまうことがあります。左手用のボールペンを使うと、インクが乾いていないときでも手が汚れることがありません。
  • 左利き用のカッター
    カッターを使うとき、刃を左側に回すことで左利きでも簡単に使うことができます。

これらのアイテムを使用することで、左利きであることが不便な場面でもスムーズに行動できるようになります。

左利きについて まとめ

左利きに関して、以下の情報をご紹介しました。

  • 利き手は、3歳頃から決まり始め、幼児期にはまだ変わる可能性がある。
  • 左利きの人は、一般的に右脳を活用することが多く、芸術的能力が高い傾向がある。
  • 歴史的にも、多くの偉人は左利きであった。
  • 一方、左利きであることによるデメリットも存在する。
  • 矯正の必要性については、健康面や生活の適応性など個人差があるため、必ずしも全ての人に必要とは限らない。

利き手に関する情報を把握したうえで、適切なケアをすることで、より健やかで充実した生活を送ることができます。
特にデメリットがない場合には、矯正することなく、そのまま自然に成長させることが良いとされています。

左利きであることは、決して不自由ではありません。
むしろ、特徴的な能力や才能を発揮することができる場合もあるため、そのままの自分を受け入れ、自信を持って生きていけるよう、子どもを導いていけると素敵ですよね!


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