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将棋界において数々の最年少記録を更新し、圧倒的な強さを誇る、将棋棋士・藤井聡太(ふじいそうた)さん。
インタビューなどでの聡明な受け答えから、強い精神力、高い語彙力、その言葉選びから人を思いやる優しさがにじみ出ていますが、時折みせるおちゃめな一面も魅力です。
そんな彼は、幼少期にどんなおもちゃで遊び、どんな教育を受けてきたのでしょうか。
この記事では、藤井聡太さんのご両親がどのような教育をされてきたか、藤井聡太さんが子供時代どのようなおもちゃや遊びを通じて学んでいったかをご紹介。子供をもつ子育て中の方に、参考になるティップスがたくさん詰まっています。
まずは年表でみてみましょう!
5歳のとき、隣に住む母方の祖母に買ってもらった「スタディ将棋」が、将棋との出会い。
最初は祖母が、次に将棋がさせる祖父が相手をしたものの、すぐに歯が立たなくなり、半年後には地元の将棋教室「ふみもと子供将棋教室」に入会しました。
3歳のときに出会った、積み木を組み合わせてビー玉の通り道をつくる、スイスの木製おもちゃキュボロ(CUBORO)も、実はこの祖母からのもの!
空間認識能力、論理的思考力、集中力、直観力、創造力などが自然と身につくといわれ、スイスの小学校では授業にも取り入れられているというこのキュボロ。
対象年齢は5歳以上ですが、3歳の藤井くんは一番高いところで4段も積み重ねて遊んでいました。
3歳で「キュボロ」、5歳で「スタディ将棋」に出会い、のめりこんでいった藤井くん。
ご両親(大手住宅機器メーカー勤務の父、専業主婦の母)はどう接していたかというと……
子どもには子どもの時間がある。大人はそこに立ち入ってはいけない。
をモットーに、集中しているときは区切りがつくまで声をかけず、好きなことを妨げませんでした。また、気持ちを素直に表現できるように、床にひっくり返るほど泣いてしまっても、気が済むまで泣かせていたそう。
そんな藤井家の子供本来の力を信じ、尊重する姿勢は、モンテッソーリ教育の
子どもには、自分を育てる力が備わっている
にも通じるものがあるようです。
3歳のときに入園したのは、モンテッソーリ教育がおこなわれている「雪の聖母幼稚園」。モンテッソーリ教育とは、医師であり教育家だったマリア・モンテッソーリ博士が19世紀にイタリアで考案した、
モンテッソーリ教育は、教師(大人)の価値観で一方的に教え込もうとするのではなく、子どもの興味や発達段階を正しく理解し、子どもが触ってみたい、やってみたいと思う環境を適切に用意し、その環境と子どもを「提示」などによって結びつけ、子どもの自発的活動を促す
日本モンテッソーリ教育綜合研究所
という、マイクロソフト創業者 ビル・ゲイツ氏や元アメリカ大統領 バラク・オバマ氏も受けた教育法。
ここで出会って、毎日毎日作り続けたのが、「ハートバッグ」でした。「ハートバッグ」とは、好きな色の色画用紙を切って、格子状に組み上げ、ハート形のバッグ状に仕上げる、という「お仕事」。色の組み合わせを考えたり、指先を使うことで、脳をたくさん使います。※モンテッソーリ教育では、普段の活動や遊びを「お仕事」と呼びます。
取り組む年齢の目安が5歳から、とされているこのハートバッグに3歳でハマり、毎日大量に作って家に持ち帰り、その数は100個にも及びました。
ハートバッグづくりに代表されるように、夢中になったらとことん、の藤井少年。小学生のときには、将棋のことを考えていたら……トブに落ちてしまった、なんてエピソードも。他にも夢中になったものには、こんなものがありました。
4つの数字に「+-×÷」を組み合わせて「10」をつくるゲーム。
小学生の頃、家族で車でおでかけするたびに周りの車のナンバープレートで遊んでいました。
家にあった「賢くなるパズル」という四則演算パズルもたくさん解いていたそう!
幼稚園時代には、迷路づくりにも熱中。
新聞の折り込み広告の裏面いっぱいに、何時間も集中して描いていました。
幼い頃から本が大好き。祖母に日本昔話や童話を読み聞かせてもらい、幼稚園の頃までは電車や食べ物の絵本を。
小学校低学年は『スマーフ』シリーズや、『タンタンの冒険』シリーズなどを読み、小学校6年生では、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』(全8巻)を全巻読破するほどに。
自宅の庭にあるクロガネモチの木によく登っていた、という木登り好き。
実は活発で、50メートル走自己ベストは6秒8という俊足。
幼い頃はプラレールを部屋全面に広げて遊んだり、祖母と近所の踏切で電車を待ち続けたり……。
そして大人になった今も、大の電車好きは継続中! 将棋と出合わなかったら、「電車の運転士になりたいと思っていました」と語るほど。
5歳での将棋との出会いをはじめ、たくさんの熱中するものに出会った藤井少年は、その後も家族に見守られ、環境を与えられながら成長し、将棋の世界で快進撃を続けています。
そんな天才将棋棋士の誕生には、
自分は遊びに集中させてもらったり、悔し泣きをしていても温かく見守ってもらえたりなど、環境が整っていて、恵まれていたのかなと思います。
藤井聡太✖丹羽宇一郎「藤井聡太という天才を作った家庭環境・幼少期からの習慣」
という本人の言葉にもあるように、幼少期からの
がありました!
藤井聡太を天才将棋棋士に育んだ、幼少期の教育と子供時代については、こちらの本でも詳しく紹介されています。
子供が好きなことに夢中になれる環境をつくって、個性を伸ばしていきたい。
STREAMS教育.comではそんな想いと共に、
これからもSTREAMS教育にまつわる様々な情報を紹介していきます。
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この記事について
執筆/編集:STREAMS教育.com編集部
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※情報は記事作成時点(2023/02/03)または更新時点(2024/11/18)のものです。
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